SUMOという名のレストランが残念すぎる件

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オランダで主な観光地をまわっていると、かならず見かけるこのレストラン。

SUMO


All You Can Eat(食べ放題)形式の日本食っぽい食べ物を出すお店だよ。入らなくとも、いでたちやメニューを見ただけでなんとなく分かるの、日本人にとっては馴染みの無い味付けのお料理を出すお店であることが。

でもね、オランダに19店舗もあって。結構混んでて。。さらにはここをマネたスシの食べ放題のお店が、ほかにもワンサカあるのよ、オランダには。しゃぶしゃぶはメニューにないのにSHABU SHABUという名前の店だってオランダに13店舗もある。

SHABUSHABU


(画像はshabu shabuサイトから拝借)

これは一度は体験しておかねばとSUMOに飛び込んでみましたよ。


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もくじ

SUMOの食べ放題

ランチは1人€19.5、ディナー€26(どちらも平日価格、週末のがちょっと高い)。ランチメニューはこんな感じ↓


(Sumoサイトから画像拝借)ディナーはこれに肉料理が追加されるだけで。スシ系は巻きが3種類ぐらい多いだけでほぼ一緒だから、ランチのが安く試せて後悔が少ないと思う。

2時間制。

食べ放題といっても無限ではなく。オーダーできる回数・1回のオーダーあたりの個数が決まっている。1回につき5品まで+オーダー5回まで。


敢えて薦めるならスシのみ

全部のカテゴリーを試してみたけれど。まあ食べれなくも無いのはスシだけです。


とはいえ、酢飯がヘンに甘いので。食べてて気分悪くなってしまい。5品×5回もオーダーできないやーって途中でギブアップ。


写真だと美味しそうに見えるかな??でも1つ1つが小さくてネタも薄くてオモチャみたいなお寿司でした。トビ子に見えるのはトビ子ではなく海老の卵らしい。食感がモワっとしててこれまた微妙。まあ、食べ放題だから仕方ないか。

サラダや焼き物も、基本なんかオモチャみたいないでたちの食べ物で。そしてすべてがベタッとした食べなれない甘さ。

もう最後のほうは疲れ果てて写真を撮る気になれなかったんだけれど。野菜うどんが、だいずにトドメを刺してくれました。

想像してみて。

出汁の存在を感じない薄味の味噌汁のなかに、茹でたベビーコーンと茹でたサヤインゲンとシイタケのスライスとウドンが入っている食べ物を。青臭さ満載、うどんは煮込まれてないので味噌汁の味は染みていない。

残すと追加料金かかっちゃうから、無理やり飲み込んだけれど、これは拷問かと思うぐらい酷かったです。

周りのお客さんを見てみたら、みなさん巻きスシが好きみたいで。まあ、巻きが無難です。

甘さも、こんなの日本で食べたこと無いよーオエェってなるけれど。こちらの人は甘いのが好きみたいなので。こちらの味覚にあわせてるのかもしれない。こちらの人々がこれが好きだと言うならまあ仕方ない、ということにしておけるだろうか。

でも、日本人として、これをスシと思って食べられているのは気持ち的にムズムズする。


しかし「日本」の文字はどこにもない

この日記を書きながらSUMOのサイトを見ていたら、こんなコラムを見つけちょっとイラっとしちゃった。細かいけど読めるかな??

スシって日本のもの?
スシって実際どこから来たのか?多くの人は日本のものだと思っているけどそれは正しくないんです。何世紀も前から東南アジアで魚をより長く保存するために使われてきました。新鮮獲れたての魚を米と一緒に調理して密封することで魚を2~3年保存できるのです。
食べるときには米を捨てて魚だけ食べていましたが、日本では魚によって米に酸味が付き、魚と一緒に食べると美味しいことに気づいたことからスシが誕生したのです。


どうよこれ?

まあ、間違ってはないけれど。でも今ここで出してるスシって江戸前寿司の模倣でしょう?「なれずし」が始まりではあるけれど。だから日本のものではない的なこと言ってる??なんか、中途半端な情報を使って、自分たちを正当化しているように見えてちょっとハラがたちました。

それでメニューにもサイトにも「日本の」とは書かれていないのかな。

もちろん、オランダにだって日本の寿司職人さんが出している真っ当なお店もあるのでね。そういうお店で日本のお寿司を知ってもらえればいいんだけろうれど。高いし規模が小さいからなぁ。


残念としか!

日本風の食べ物を出すお店ってたくさんあるけれど。ここまで残念な気持ちになったお店は初めてです。こういうお店が今も人気でまだまだ増えるイキオイなのが、ほんとうに微妙です。

在留日本人には評価されないことの多いイギリス発のWagamamaEat Tokyoのが、ずーっとずーっとマシ。Eat Tokyoは学食みたいだけれどコスパ素晴らしいわよ(イマドキ、大学の学食のがよっぽど豪華かも)。ItsuWasabiも、現地の人が彼らなりにアレンジしたお寿司はカラフルで楽しくて。これが身近で買えるのは本格的ではないけれど、便利でアリだと思えたもの。

しかしSUMOはだいず的にはダメだ。日本から遊びに来てくれた知人にナンチャッテ日本料理として紹介することすらためらう。

こういう店が賑わっちゃうって、結局、オランダの外食産業はまだまだ発展途上なんだなと思う。だんだんまっとうなお店が増えてきてはいるけれど。個人規模のお店だけでは数で勝てない。(いやべつに、勝ち負けの問題ではないんだけれど)

そろそろ、もっと大きな企業がヨーロッパに来てくれたらいいのに。日本食、ブーム来てるんだけどなぁ。そろそろどうでしょうか?

日本人が「これが美味しい」と思って食べてきたもの・育ててきた食文化を、もっと広く多くの人に手軽・気軽に知ってもらえたらいいのになと、つくづく思うのです。いろんな意味で日本を遠くに感じちゃう。

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『SUMOという名のレストランが残念すぎる件』へのコメント

  1. 名前:メリィ 投稿日:2018/11/09(金) 02:14:26 ID:46a77b770 返信

    わぁ。。読んでるだけでほんとに残念なレストラン。しかもall you can eatでディナーこの値段お高い上にルールこまかっ。
    こっちもチェーン店のお寿司やさんあって確かに酢飯(なのか定かではない)はあまい。なぜこんなに甘くするのかナゾ。食べれなくはないけども。でも甘い。

    • 名前:soybean 投稿日:2018/11/09(金) 11:01:57 ID:8466e39e8 返信

      おーメリィさん、お久しぶり。でしょー残念すぎるでしょー
      そちらのおスシも甘いのねー。甘さがすごく後味に残るので気持ち悪くなっちゃうのだけれど。それでもこちらの人には人気みたいなので複雑な気持ちです。