去年11月にドイツで買ってきた薬用ハーブティが、だいずの鼻炎にはすごく効いたので。どんな風に効いたかをまとめておこうと思う。
もくじ
ドイツで買った薬用ハーブティ
Bad Heilbrunner社のHals- und Rachen Tee(首と喉のお茶)
8袋入り、€0.99で購入。このメーカーのオンラインショップでは€1.49で売ってる(ドイツ国内対象)。
パッケージに記載されている情報
飲み方:カップにティーバッグ2個を入れ、150mlの熱湯を注いで蓋をし10~15分煎じたあとティーバッグを取り出す。1日に3~4カップ、淹れたてを飲む。
使用期間:
年間4~6週を超えないこと
ティーバック1個1.75gに含まれる有効成分量:
マーシュマロウ 0.61g
マーシュマロウの根 0.44g
リコリスの根 0.44g
アニス 0.26g
使用上の注意:
妊婦、授乳中の方や12歳以下の子供の飲用についての調査が十分行われていないため、飲むべきではない。
だいずの記録
11月26日朝起きてすぐに1杯、飲んで10分もしないうちに鼻がスッキリしたのが自分でも分かった。3~4時間するとクシャミ・鼻グズグズが始まったので。そのたびにこのハーブティを飲んだ。結果、1日4杯。
夜寝てる間にトイレに5回(!)起きた。日中もトイレが近かったけど、夜は何度も起きなければならず驚いた。水分がたくさん出ていったけど、翌朝の体重に変化なし。。
11月27日・28日
前日よりも効いている時間が長くなったように感じて。結果1日2杯。夜のトイレは2回ぐらい。
3日間でドイツから買ってきた2箱を飲みきってしまった。
今まで飲んできたハーブティとは別物、お湯に香りや味をうつした飲み物、というよりは成分を煮出したハーブエキスという感じ。すこしとろみがあって飲むと喉や食道の粘膜に塗布されたような感覚がある。効果が自覚できて、なるほど薬だわと思った。
カラダに溜まって排出しきれない水分が、鼻から出るか、おトイレで出るか、の違いなのかなーって感じるぐらい。鼻がスッキリする一方でトイレがとっても近かった。
オランダで買ったハーブティ
ドイツの薬用ハーブティ、3日間の飲用でその後も2週間ぐらいは効果が持続してたような気がする。症状は弱まったけれど、まだまだ続いていたので。身近で手に入る似たようなハーブティを試してみたの。▼Holland & Barrettっていう、健康食品のお店で売ってるJacob Hooyのハーブティ

使われてるハーブの種類、ドイツのと同じ組み合わせ(マーシュマロウ+リコリス+アニス)が無かったので。この3つのどれかが入ってるものを選んでみた。
- LUCHTWEGEN(=airways=呼吸器系?)アニス、マーシュマロウ、その他いろいろブレンド
- パウダルコっていう南米の広葉樹のハーブ。抗菌、抗炎症、抗ウィルス(セールしてたのでついで買い)
- フェンネル+アニス+キャラウェイ
- LUCHTWEGEN 1とは違う。マーシュマロウ、リコリス、その他いろいろブレンド
- リコリス
飲み比べてみて。
だいずの鼻水ズルズル・クシャミ連発症状には3+5(両方を1カップで淹れる)がいちばん即効性があったように思う。朝起きてすぐと、夜お風呂上りに飲むと1日快適に過ごせる気がする。なんとなく効いている感じがするけれど、薬やドイツのほどはハッキリしてない。
1はタイムやペパーミントが強くて風邪やインフルエンザのときに飲んだらスッキリしそう。2は今ある症状を緩和してくれる雰囲気ではなかった。でも体質改善してくれそうな苦さ。4も悪くないけど、これも鼻炎よりも風邪向きな印象。
3+5を朝晩飲み続けてるけれど、ドイツのを飲んで2週間ぐらいしたら鼻の状態が1段階下がったように感じたので。。。薬用ハーブティの効果が切れたのかなぁと思った。
ハーブの効能
ドイツの薬用ハーブティ(首と喉のお茶)=Aと、オランダの3+5に含まれるハーブ=Bの効能を並べてみるとこんな感じ↓(参考にさせていただいたサイト:ハーブのちから)アニス(A, B)
消化促進、駆風*、去痰、防腐、消臭
マーシュマロウ(A)
粘膜保護、抗炎症、利尿、去痰、緩下**
リコリス(A, B)
抗炎症、抗ウィルス、抗アレルギー、副腎皮質刺激、免疫賦活、去痰
フェンネル(B)
駆風*・鎮痙***・胃腸機能の調整・発汗・利尿・去痰、女性ホルモン活性化、眼精疲労の回復
キャラウェイ(B)
駆風*、去痰、消化促進、利尿
*駆風=腸管内にたまったガスを排出させる
**緩下=便通促進
***鎮痙=内臓平滑筋の収縮や緊張による痙攣を緩解し、痛みを和らげる
どれも似たような効能に見えない?? 痰(=喉・気管支)に効いたり、胃腸に効いたり。結局、喉も胃腸も、ひとつづきの粘膜なので。粘膜を全体的に強くしてくれてるってことかな。
Jacob Hooyに行ってみた
アムステルダムの中心部、中華街のなかにこのハーブやさんの店舗があるので、そちらにも出かけてみたよ。1743年にこの場所でスパイスの店を出したのが始まりだそうです。1743年といえば、暴れん坊将軍の徳川吉宗が59歳、杉田玄白が10歳だった年よ!(←こんなことが一発で分かってしまうサイトを見つけちゃったー。面白いね)
Jacob Hooy

Holland & Barrettで買ったようなパッケージになってるものもあるけれど、ルースの量り売りもしていて。

で、リコリスを買ってきた。
これを他のハーブティにちょっと加えると甘みが付いて飲みやすいのです。リコリス、根っこだからちょっと土臭さがあるけれど。甜茶みたいで、結構好き。

こんな試行錯誤を繰り返し。”ハナジルで精一杯”な状況からは脱することができたんじゃないかな。眼の炎症にもきっと効いているに違いない。
まだまだ試行錯誤は続きます
ドイツの薬用ハーブとオランダのJacob Hooy、ドイツのほうが薬的に効いてる感覚があったけれど。モノとして何がどう違うんだろうね。加工の仕方かなぁ、、それとも、マーシュマロウを増やしてみたらいいのかなぁ。あと、ドイツのは飲用期間が1年に4~6週って明記されてるし。ハーブティも、飲みすぎは良くないようで。特に上に効能を書いたハーブのなかではリコリスは体質によっては気をつけたほうが良いらしい。オランダのは特に明記されてないけれど、もうちょっと症状が出にくくなってきたら飲む量は控えたほうがいいのかも。
あと。
体質との相性もあるし、ほかに医薬品を飲んでると副作用が出ることもあるみたいなので、誰にでもオススメできるものではないのかもしないです。もしも、これ読んで試してみよう、という人がいたら、注意してくださいね。
そういえば、日本にいたころにも、駅ビルに入っているようなハーブティやさんで結構ちゃんとしたのを買って飲んでいたことがあり。ブレンドのテーマが「美肌」とか美容系だったからかもしれないけれど、効果を実感できたことはなかったの。効果は自覚できなくても続ければいつか体質改善できると「信じて」飲むものだと思ってたから飲み続けてて。で、あるとき販売員さんにだいずの体質を伝えたところ「ジュニパー」を薦められブレンドに加えてみたの。そしたら、それ以来、飲むとなんとなく体がダルくなるようになったのでジュニパーはやめたんだった。だから、このときも効果を自覚できたたんだよなー(マイナスの作用だったけど)。
ジュニパーの効能は「消化促進、発汗、利尿、鎮静、抗菌、抗リウマチ」だから、上に書いたハーブとそんな違わないように見えるけれど。腎臓を患っている人・使用と1ヵ月以上の使用は避けるように、ともあるし。似たようでいても何かが違って、だいずには合わないんだろうね。
まだまだ分からないことだらけだけれど。
とにかく、今回飲んでみて、ハーブに対する考えが変わりました。ハーブすごい。
ドイツに行く機会があればついでに買ってきたいと思っていたもの3つ、はちみつ、薬用ハーブティ、鼻炎用ホメオパシースプレーを...
追記:
日本に帰国してからも、オランダで飲んでいたハーブティーを取り寄せて飲んでいます。そして、だいずの飲んでるブレンドをオンラインストアで販売しています。
イギリスとオランダでの暮らしで出会った「ハーブのある快適な暮らし」。忙しい毎日を気持ちよくサポートしてくれるハーブのチカラをみなさんにも知っていただきたくて。オランダから取り寄せたハーブなど、JAMHA認定ハーバルセラピストのわたしがふだん飲んでいるブレンドハーブティーを中心に、暮らしをより心地よく、彩りを添えてくれる...
ご興味ある方はぜひ。