ホルボーンのバス停から職場まで、大通りを歩くと人が多くて歩きにくいから。1本裏の道を歩いてた時に見つけた博物館があって。一見、普通の家みたいなんだけど、入口に4~5人並んでたの。へぇぇ、こんな裏道にある小さな博物館に結構人が集まるんだなぁなんて思って気になってたのです。
ウチにある「地球の歩き方」で調べてみたら、今までは全く目に留まってなかったんだけど、ちゃんと小さく紹介されてて。18世紀の建築家ジョン・ソーンズのコレクションということらしい。こっちに来て建物見るのが楽しかったし、じゃあ行ってみるかということで。
今週仕事帰りに寄ってみたよ。
Sir John Soane’s Museum!
木曜の15時ちょっと前に着いたら、外で2人だけ順番待ちしてた。入口も、建物の中も狭いから入場制限をしているんだって。
中では撮影できないのと。小さなビニール袋を渡され、肩掛けバックのような小さな荷物はそのビニール袋に入れて手に持って入場。肩にかけたカバンが展示品に当たったりしないように、ってことです。大きな荷物は入り口で預かってくれるよ。
入って最初の部屋にいた博物館の人から「もうあと30分でガイドツアーが始まりますよ」って教えてもらったんだけど、有料(£10)だったから。どんな博物館か一度見てからにしようと思ったのね。だから、今回は何の説明もなく見たんだけど。それでもすごかった。
ほんとにスゴかった。
狭いスペースに、遺跡のレリーフ、エジプトの石棺、ギリシャ彫刻、絵画などなど、いっぱいいっぱい詰まってるんだけど。それが人が住む住宅に、ギッシリ詰まってるのがすごく不思議な感じなの。見ててワクワクするような。
絵画を飾ってある部屋は、4面の壁のうちの1面が、観音開きに開くようになっていて。開くとその扉の内側にもその先に出てきた壁にも絵が飾られてた。そんな扉が3重に作ってあったりして。収集したコレクションを飾るために、壁や天井や床が改装されてる。
すごく大きなエジプトの石棺は、表面にびっしり象形文字が彫られてた。しかも半透明で光をぼんやり通すようなキレイな大理石なのね。存在感すごかった。
うわーこれはすごいわーて思ったよ。なんか他の博物館とは違うなーって。
で、家に帰ってから調べてみたら、ここ、ジョン・ソーンズがここで暮らしてたときのまま動かさないことを条件に国に寄付したんだって。あの状態のなかで生活してたのかー!と2度ビックリ。だからなんだねぇ。なんか博物館が1つの作品みたいになってるんだもん。こだわりが詰まってる。
石棺は、高額すぎて大英博物館が購入をあきらめたものを、この人買っちゃったんだってー。
家に帰ってきてからもしばらく興奮が収まらなかったよ。
写真1枚もないので、この博物館が紹介されてる記事のリンクを貼っておくね。
征くシリーズ「奇才建築家の愛憎つまった ジョン・ソーンズ博物館を征く」
AB-ROAD 「所狭しと並ぶコレクションに驚愕!サー・ジョン・ソーンズ博物館」
Art Logue 「ロンドンで最も小さな迷宮空間:サー・ジョン・ソーンズ博物館」
これは、今度ガイドツアーにも参加してみなければ。
月1回、第1火曜の夜はろうそくの明かりだけで見学するキャンドルナイトてのがあるらしいから。それもいつか行ってみたい。
写真がまったくないのでこの日に食べたランチの写真でも貼っておこう。パッタイひさびさに食べたよー。
博物館に行く途中にあるタイ料理やさん。裏通りだからか、£7.5というお手軽価格でした。
Tiwanya
この日の帰りはいつもと違う経路で帰ったら、桜並木(てほど並んでないケド)を発見!
東京でよく見てたのより幹が細い気がするんだけど。でも桜よね?これ??
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