オランダといえば、チューリップに次いで挙がるのが風車、なのかな?
オランダ、風車、といえば、なキンデルダイク。
オランダ生活1年で、2回キンデルダイクに行ってきたの。日本から遊びに来てくれた母たちと1回、そして、日本から遊びに来てくれた友人と1回。オランダに住んでみると、チューリップや風車以外にもいろんな見どころがあることがジワジワ分かってくるんだけれど。ほんの数日の滞在のなかで何を見てもらうか、って考えたときにやっぱりココは外せないのよね。
オランダに住んでた身としては、そこに行くまでの道のりが面倒だし、そこにあるのは風車だけ、雰囲気は写真だけでもだいたい分かるし、アムステルダム市内にだって風車はあるし、で。まあ、そのうち機会があれば、ぐらいなつもりでいたら行かないまま1年経過してしまい。で、オランダ撤退直前に遊びに来てくれた母や友人と行ってみたら、なかなかスバラシイ景色だったので。オットともぜひ!と思い直したものの、やっぱり他の旅行先と比べると少し優先度が落ちてしまい。行けずに終わってしまった。
もっと時間の余裕があるうちに行っておきたかった! そんな、キンデルダイク観光のまとめです。
もくじ
キンデルダイクまでの道のり(交通)
2回とも交通機関を使って。アムステルダムからロッテルダムまでオランダ鉄道で1時間、ロッテルダム(水上バス乗り場まではトラム)からキンデルダイク(下の地図☆)まで水上バスで30分。
水上バスの202番が乗り換え無しで便利なのだけれど、1日に5便しかないので。時刻表を事前に確認すべし、です。
2回とも、オランダ鉄道の1日乗車券と、南オランダのTourist Day Ticket(€14)を利用。
水上バスじゃなくて普通のバスを使うルートもあるけれど。水上バスの202を使うのが簡単なんじゃないかしら。
乗車券購入
オランダ鉄道1日乗車券(NS/ディスカウント)
Albert Heijin(スーパー)やEtos(ドラッグストア)、HEMAなどなどで売ってるオフピークの1日乗車券が€16ぐらいで。アムステルダム→ロッテルダム片道(€16.40)だけで元が取れちゃう。が、このチケット、たまにしか売ってないので見かけたら買っておくべしです。調べてみたら、同時に複数のチェーンでこのディスカウントチケットが販売されることがないようにローテーションさせてるそうで。Treinreiziger.nlの“NS dagkaart met korting” (NS day train ticket with discount)のページで、いつどのチェーンで販売してるかをまとめてくれてる様子。覗いてみた感じ、おそらくコロナ禍で今は販売されてないんだと思われ。。。
Dal Voordeel(オランダ鉄道)
ディスカウントチケットが無くても。1日に往復(2回)しか乗らないことが決まっているのであれば。そしてオランダに住んでいるならば。OV-chipkaart(日本のSUICAのようなもの)のパーソナル版(住所、氏名、顔写真などを登録して入手、年会費€56)を使えば、オフピーク時間帯はすべて40%オフ、同行者も3人まで適用されるから。近場で、1日になんども乗り降りしないときには便利。そこに住んでる人たちが優遇されるこの仕組み、いいよね。日本も取り入れてほしいわ。
Tourist Day Ticket
オランダ南部のトラム、地下鉄、バス、水上バスなど、おそらくオランダ鉄道(NS)以外のほとんどの公共交通機関で使えて。水上バスだけで往復€8、使えるエリアが広いので、キンデルダイクの前後に近隣の観光地にも寄れて便利と思う。母たちとはキンデルダイクのあとハーグ観光、友人とはキンデルダイクのあとドルドレヒト観光。キューケンホフのあるリッセや、デルフト焼きのデルフト、ビーチリゾートのスヘフェニンゲンもこのチケットの有効エリア内。
キンデルダイクとは
↓この地図の左上、★が水上バス乗り場。赤い線で囲われている部分がキンデルダイク地区。★のすぐ南から始まる運河沿いに風車が並んでる。このあたりの干拓地の排水のために1740年代に19台の風車が建てられたのだそう。それにしても、細かい水路がいっぱい。GoogleMapを航空写真に切り替えてみると一面緑、たぶん畑なんじゃないかな。
★から●まで約1.4kmをゆっくり歩いて引き返して。滞在1.5時間ぐらいでした。
オススメはやっぱり晴れの日
母たちと行った日はすごくいいお天気。彼女たちの居る間、ずっと天気良かったから。母と母友、どちらか、もしくは2人ともが晴れ女だったに違いない。朝9:30キンデルダイク着。
この時間だと観光客が少なくて。だだっぴろい景色を満喫できるね。大きなレンズをつけたカメラを持った人も見かけたなー。
運河沿いの道は、風車からは少し距離があるんだけれど。よく見ると、風車の周りを犬が走り回ってたり、人が風車の羽根を動かして向きを変えてたりして。今もまだ現役で使われてるっぽい。
この橋↓の向こうにある風車を博物館として公開してた。
ほんとに風車と運河と野原だけ。のどかで気持ちいい。
貸し自転車もあるみたいだけれど。どこかから自転車ごと水上バスに乗ってくる人もいた。こんな晴れた日に、自転車乗ってここを走っていくの、すっごく気持ちよいに違いない。
地図の●印から、バス乗り場に向かって歩くころ、10時台には観光客で道がいっぱいになってたから。朝早い時間に行くのがオススメです。
ほんっとに、風車と自然のみで。
食事する場所は水上バス乗り場の近くに2軒のみ、あとお土産屋さん1軒だけで。景観が守られてるよなーって感心した。日本だったら自販機とかお店とかでゴチャゴチャしちゃいそうだけど。そういうものが一切無いのも不便ではあるけれど、そうあるべきだよなーって思っちゃう。
雨の日は空いている
友人と行った日は大雨。わざわざ雨の日を選んだわけではなく。滞在3日間の2日目で。最終日に遠出は避けたかったこともあり、もともと雨の予報だったけれど決行したの。オランダの天気は変わりやすいから。せめてキンデルダイクにいる間だけ降らなければよいのだ、と期待してね。
だって、アムステルダムを出発するときは日も射してたし。
で。キンデルダイクが近づくにつれて雨が降り出して。
もしかしたらキンデルダイクにいる間がいちばん降ってたかも???
オランダに住んでた1年間でこの日ほど降った日は他に無かったかもしれないぐらい。空も暗くて、少し待てば晴れそうなんて予感はまったくしない。傘さしてるから写真もこの1枚しか撮れず。靴下までビショビショになって早々に退散。
この日は11時台着。晴れの日だったら観光客が多く居る時間帯なのだけれど。観光客はほとんどいなくて。ってことは、当日になって参加申し込みするようなお客さんがほとんどなんだろうか? 滞在期間短いと強行せざるをえなかったりしそうな気がするんですが。雨なら中止でいいや、ってぐらいの優先度なのかなぁ。
ドルドレヒトでは途中から晴れてきて。ドルトレヒト観光は雨やんでて快適だったのが救い。靴も買って履き替えたし。
お天気ばっかりはどうにもならないのでね。やむなし。
ドルドレヒトもステキな街だったので。また次の機会に写真を見て旅行気分、しましょうね。
あと、最後にオマケで。オランダで風車の観光地というとキンデルダイクのほかにザーンセスカンスもあるんだけれど。ザーンセスカンスのほうがもっと観光地っぽい雰囲気だと思われたので、迷わずキンデルダイク一択だったの。
そんなザーンセスカンスのライブカメラ映像をYouTubeで見つけたので良かったら。
最近こういうのをときどき観ては、オランダでの日々を懐かしく思い返す日々です。ヒマか。