日本に帰ってきてから、手放そうかな、どうしようかな、と考えているうちにあっという間に2年が経とうとしていた電子ピアノ。先週とうとう手放しちゃった。
また弾きたいなーって気持ちはあるものの、なかなか時間が取れなくて。結局この2年で弾いたのは1~2回。新しいことを始めるたびにモノが増えて、部屋が手狭になってきたこともあり。時間的にも、ほかにも挑戦したいことがあるうちは、ピアノは難しいだろうなーって結論に至るまでに2年もかかってしまったー。
いったん手放すけれど。オカネモチになってもっと広い部屋に住んで、時間に余裕ができて。ほんとにピアノを弾く時間を持てる生活をするときが来たら、あらためて購入しよう。それまで、しばしのお別れです。
買取査定
「引越し侍のピアノ買取」で必要事項を入力して申し込んだら、1~2日のうちに5社から連絡が来て。いちばん高い査定価格を提示してくれたところに決めました。5社のお返事はこんな感じ↓- 4000円(1社)
- 3000円(2社)
- 買い取れないけど無料で引取ってあげる(1社)
- 買い取れません(1社)
- 買い取れないけど11000円で引き取るよ(1社)
今の時期はお引越しシーズンで混みあってるそうで。引き取りは申し込み日の2週間後でした。
引き取り当日
12時~15時の予約だったんだけれど。午前中の引き取りが早く終わったのか、11時に来てくれた。お別れの前に少しだけ弾かせてもらおうと思って。引き取り当日の朝、ピアノ周りを片付けたあと、2曲弾いて。弾き終わった直後にインタホンが鳴ったのも、絶妙なタイミングだったな。(たぶん弾いてる間に「ちょっと早めに着きます」って電話が来たっぽいんだけれどそれには気付かず)
ちゃんとお別れの時間が取れてよかった。
電源入れて鍵盤とペダルのチェックをしてもらい。問題なかったので査定どおりの4000円をいただいて。スタッフのお兄さん2人で運び出してもらい終了。全部で10分かからなかった。
その間、さくらさんには寝室に閉じこもってもらってたんだけれど。
お兄さんたち居なくなったあとも、しばらく警戒して部屋の隅っこでじーっとしてた。

知らないヒトが来て、自分は閉じ込められて。で、出てきたら部屋のものがなくなってる、っていうので。過去のお引越しの記憶が蘇ったのかしら。(またこれからお引越し?)って勘違いしてそうなビクつき具合で。申し訳ない。

我が家に4匹いるはずのサカナちゃん。他3匹は依然行方不明(家具の下に入れちゃったんだな、たぶん)
ピアノの下から出てきたサカナちゃんを目の前に置いても全く反応なしよ。
けっこう寂しいもんだなー
購入から10年ちょっと、そのうち5年の海外にいる間は日本の倉庫で待っててもらったから。せっかく世に生み出されてきたのに使ってあげられなくて申し訳なかった。次はたっぷり弾いてくれるヒトのおウチに行けるといいね。。。って。運び出される電子ピアノを見送って、なんだかしんみりした気持ちになっちゃった。そんなに思い入れのあるものという自覚はなかったんだけどな。自分でも驚くほどの喪失感。引き取り前に弾いてみたらやっぱり楽しくて。なんだ、1日30分ぐらいの時間、なんとでもなったのに!って。手放す決心を少しだけ後悔しちゃったし。

さくらさんのほうが愛用してた
↑ちなみにこれ、2014年の写真。幼い!
それと比べると、実家に置いてあるピアノなんて。祖父に買ってもらったピアノだからと、今はだれも弾く人がいないのに母は手放せずにいて。だいずは場所も取るし、もう手放してもいいんじゃないか、、、なんてドライに考えていたんだけれど。電子ピアノでもこれだけ寂しいんだからなーって。四半世紀以上我が家に居てくれているピアノだもの、もう我が家の一部のようなものかもな、って。納得してしまった。
昔は、ピアノを習うならホンモノのピアノ以外の選択肢って無くて。お値段張るし、音の問題もあるし、だれでも始められるものではなかっただろうけれど。今や、もっと手の出しやすい価格で、ホンモノに近いタッチや音の電子ピアノが手に入っちゃうんだもんなー。しかも、中古の流通とかも、ずいぶん便利になって。ウチから買われていった電子ピアノだって、とても良い具合で。たぶん1万5千円ぐらいで売られちゃうんだよ。便利な世の中だなぁ。
保育園児のときにお友達のピアノレッスンを見学したときに。自分もやりたくて、やりたくて、通い始めたピアノ。高校卒業して実家を出てからは、ずーっと、何十年も弾いてなくて。それでも、楽譜は読めるし。指の動きはヘロヘロだけど弾けなくもなかったから。再開は、もうちょっと後にしてもきっと大丈夫。
それまで、しばしのお別れです。