オランダのスーパー、チョコレートの棚でいちばん大きく面積をとっていたTony’s Chocolonely。我が家も(とくにオットが)オランダに住んでる間はとてもお世話になったし、本帰国のときもお土産にどっさり買ってきたんだけれど。
去年11月に日本上陸してたのね。
11月にマルイ有楽町でポップアップショップやるって、そのニュースは事前に知ってたんだけれど。ちょうどハーバルセラピストの試験勉強まっさかりのときだったのでね。ポップアップショップには行かずに終わってしまったの。
で、今さらながらどうなったかなーって、調べてみたら。
なんと今年4月にもう1回、ポップアップショップをマルイ6店舗でやったうえに。BASEでのネット販売は期間延長してて、今もまだ買えるのね。知らなかったー。
もくじ
Tony’s Chocolonelyとは
カカオの収穫において現代奴隷制と搾取を終わらせるために、オランダ人ジャーナリストTeun van de keuken(英語名 Tony)氏が、2005年に設立したチョコレートメーカー。ここでも現代奴隷制 Modern Slaveryという言葉が出てきます。
ロンドンでその言葉を初めて聞いた時にはとてもショックを受けたんだよね。「奴隷」って過去のもの、そういう歴史もあった、ってだけだと思っていた私、何も知らなかったんだなぁって思うし。いまだって、ちょっと調べたら「へぇーそうだったんだ!」ってなるコトなんていっぱいあるだろうから。ぼーっと受け身でいるだけじゃダメなんだよなーとは思いつつ。なかなかそうは行かないのよね。。。
チョコレートの原料、カカオの60%は西アフリカのガーナやコートジボワールで生産されていて。何百万もの農家が生産したカカオを一握りのカカオ業者がとても安い価格で農家から購入することで莫大な利益を得ていて。農家は貧しくて生産効率化や近代化するようなお金もなく。現代でも強制労働や児童労働が存在、156万の子供たちが違法な労働に就いているとも言われているんだそう。
Tony’s Chocolonelyは「100%奴隷労働に頼らないチョコレート」を作り届けるため
- カカオ加工業者を通さず現地の組合から直接
- カカオ農家が一般的な生活水準を達せられるであろう価格で
- 追跡可能な
- 農家が生産性や品質を向上させ、利益を向上できるような
- 奴隷労働や児童労働の意味を農家に理解してもらえるような
Tony’s Chocolonelyのウェブサイトが日本語対応してるので。詳しくはそちらを見てもらうのがイチバンだな。
Tony’s Chocolonely 「私たちの使命」
いままで何も考えずにチョコレート買ってきたけれど。それって強制労働・奴隷労働に加担してきたんだよなって思うとね。いたたまれない。Tonyさんと同じ気持ち。で、Tonyさんはチョコブランド作っちゃったのだもの、すごいよね。尊敬しかない。
オランダでは
スーパーの板チョコ棚はこんな感じ↓
面積は棚全体の2割ぐらいかなぁ。
Tonyチョコレートが1枚180gで€2.79~2.89(370円ぐらい)
日本でも売ってるコートドールCote d’Or、フェアトレードでもスレイブフリーでもないチョコレートが200gで€2.1~2.35(270~310円ぐらい)
4~5割増しぐらいの価格、かな。
アムステルダムにオフィスと直営店が3店舗あって。うち2つは行ったことあるよー。
Tony’s Home Store
中央駅の西、ウェスター公園にある。ほかにも企業やお店が入ってる建物の一角。(googlemap)


Limited Edition(限定フレーバー)はテーブルの上、そのほかは壁(正面つきあたり)のマシンから(=全フレーバー)試食できて。

グッズも売ってる。
あとこの写真には写ってないけど、左側手前がガラス張りになっていてその向こうでスタッフっぽい人たちがミーティングしてたな。
Tony’s Super Store
中央駅からダム広場方面に歩いてすぐ。(googlemap)ここも試食ができたり、グッズ買えたり。

レバーを引くと試食のカケラが出てくるの
チョコ作ってる様子が見れるのは、Home Storeも同じ(Home storeでは写真撮り忘れた)。

ここにしかないのはUnlimited チョコマシン。チョコの味・具材2種とパッケージの色を選んで自分だけのTonyチョコを作れる。サイトによると閉店1時間前までに購入すれば当日受け取れるって。


もう1つの店舗、Chocolate Bar はSuper Storeのすぐ近くにあるみたい。気づかなかった!チョコを使ったカフェっぽいお店。
日本では
丸井グループが国分グループと提携して展開。2年目の今年秋冬にはコンビニや高級スーパーにも販路を広げていくみたい。身近なお店でこういう選択肢が持てるのって、すごくありがたいよね。PR TIMES 丸井グループが蘭No.1チョコレートメーカー「トニーズ・チョコロンリー」の日本初上陸を支援 ~国分グループと提携し、サステナビリティを推進~
国分グループ SDGs・サステナブル関連商品トニーズチョコロンリー
丸井グループ オランダNo.1チョコレートメーカー「トニーズ・チョコロンリー」の日本初上陸を支援しています!
お値段は、Tonyチョコは今オンラインストアで1枚(180g)が810円(税込)。
コートドールは150gで648円(税込/成城石井)。
BASE Tony’s Chocolonely ONLINE STORE
gあたりはコートドールとほぼ同じ価格。日本のメーカーの、「カカオ効果」とか「紗々」とか、ちょっと手の込んだチョコレートのお値段と比べて3割増しぐらい。日本のお菓子って1個が小さいからさ。パッケージ1つあたりの価格が安く見えるんだよね。
「板チョコ1枚に810円は高いかなー」って思いがちだけれど。gあたり3割増しだと思えばそうでもない。しかも、フェアトレードで、奴隷労働をなくそうって取り組みを応援できることを考えたら、ね。
近所でも買えるようになったら、チョコはTonyさんのを選ぶようにしたいな。
ふだんのお買い物、ひとつひとうの選択の積み重ねが、世の中を変えるチカラになると思うもの。
Tony’s Chocolonely、日本に定着するといいなぁ。がんばれー。