あっという間にもう2月が終わってしまうではないか。なにをしていたのかは大体わかっている。布をどんどん買い込んで、買った布で何を作るか妄想を繰り広げ、そして縫う、の繰り返し。
年末にまずオットが高熱を出しダウン、その2日後ぐらいにだいずも急にクラっときて高熱がはじまり、今年の年始は完全なる寝正月で。そのときに気づいたんだけれども、それまで使っていた冬のパジャマは汗の吸いが微妙で。寝汗かいて起きた時に吸われずに肌に残った汗がペットりするのが心地悪いのよね。
冬はモコモコしたものを着て寝ておけばオフトンから出るときの寒さダメージが少ないだろうと思ってそれは間違いないんだけども、汗の吸いが悪い。冬に快適に過ごせるパジャマの素材とは何かをいろいろ検索してみた結果、薄手の柔らかい綿を重ね着するのが良かろうと思い至り。
ダブルガーゼやトリプルガーゼを探しに街に繰り出したところ。
セールなどなどに翻弄されてガーゼ以外にも自分でもやや引くぐらい買い過ぎてしまった。
1月の1カ月だけで22枚。だいたい2mずつ買ってるからね、、、2月もさらに買い込んで。数えてみたら、服を作れるサイズの布でまだ全くハサミを入れていないものが50枚ぐらいあるんだよ、いま。1カ月に10点作っても5カ月かかる計算。。。こわいこわい。
溜まった布との格闘の日々、詳細は2月の記録で披露するとして。
とりあえず1月のまとめ。
もくじ
結局のところ生地次第
1月は津田蘭子さんのくつしたづくりワークショップに参加させてもらい。自分の足のサイズを測って型紙を作るところから、裁断・縫製(2足完成)までを3時間でやるという。くつしたの作り方を教えてもらってきたのね。
津田蘭子さん 『津田蘭子の「ミシンの困った!」解決BOOK』
にも作り方載ってます。
上の写真を見てもらうと一目瞭然なんだけど。同じ形でも、WSで作ったくつしたのほうがポップでいい感じよね。やっぱ仕上がり印象のほとんどは選ぶ生地次第だなぁとあらためて思ったわけです。
蘭子さん、洋服から靴からバッグ、さらにはおウチのソファカバーどころか壁を塗るところまで自分でしちゃってるんだけど、めちゃオシャレなのよね。蘭子さんのインスタとかYouTube動画を観て手作りでもこんなオシャレになるんだーって、手作り服へのイメージが変わったのが、洋服づくりを始めるのきっかけの一つだったから。
直にお会いできたのすごく嬉しかったし、インスタやYouTubeで見たとおりの、サッパリ、カラっとしたステキな方で。
パターンや仕立ても、もちろん大切なんだけども。やっぱりどんな布を使って、それぞれどう組み合わせるか、のほうが全体的な印象に占める割合は大きいよなーってあらためて思ったね。なんとなく好きな柄(チェックとかボーダーとか)や色味を選んでしまうことが多いけど、もっといろいろ冒険してみたい!と布狩りへの意欲に拍車がかかったわけです、たぶん。
このWSの様子は今販売されてるコットンタイム3月号に掲載されており。

だいずもちょこっと登場させてもらってるのですー。これはもう家宝にしよう、そうしよう。
暖かい服とは
寒い季節には、毛とかフリースとか、暖かい素材でできた服を着ることで快適に過ごせると思い込んできて。たしかに毛やフリースは素材としては暖かいけれど。たとえば風が吹く場所では風を通さない生地のものを着るのが効果的だし。薄い生地を何枚か重ねると生地と生地のあいだの空気が温まることでも温かくなるよね。
とくに重ねる事に関しては今まであまり意識したことなかったんだわー。それが一昨年に作ったブルゾンに裏地を付けたらめちゃめちゃ暖かくて。うわぁ、裏地を付けただけでこんなに違うんだ、と驚いたのね。
そういえば一昨年の夏に作った白い麻のサロペットも、透け防止のために綿100の薄い生地で裏地を付けたら空気が籠ってしまい。すごい薄い生地なのにね、蒸れるから真夏には着られなかったな。
裏地付きの服、既製品でも何枚も着てきたけれど、それが暖かみにもつながるなんてこと、気にしたこともなかったし。もしや、十二単って冬も相当快適だったんではあるまいか、と今更ながら思っちゃったりしてね。
そんななかポケットいっぱい付いたベストの型紙が発売された、というのでおもわず買ってしまったよー。
↓Polkadropsさんの「街歩きベスト」
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ポケットいっぱいでバッグなしで出かけられるという便利な品なうえ、ポケット部分の重なりで暖かさもアップするというオマケ付き。コットンで作れば春や秋にも使えるし。薄手の生地で作っておいて冬はアンダーコート的に使っても良さげではあるまいか?
肩こり族としてはバッグ持たなくて良いことが快適そうで!
はやく作って着てみたい!!
パジャマと部屋着
で、パジャマは。ユザワヤさんで驚きの会員価格、正規の7割引きなうえに、ちょうどギリ1着分しか残ってなくて、残り全部買いということでさらに1割引きになったダブルガーゼを使って完成。

ステキにハンドメイド2022年6月号掲載、香田あおいさんのパジャマ
これだけだと寒いので上からモコモコを重ね着している。肌に直接当たるのは綿なので汗吸いも良くて快適。
ダブルガーゼって結構いいお値段するんだよね。で、パジャマは布をたくさん使うの、今回で4.5mぐらい。だからなるべくお手頃に、でもせっかくなら気に入る色柄のものが欲しかったので。これはなかなか良い買い物だった。
で、同じ生地の色違いがまだ売れ残っていたので。それならば、と、後日もう1着分買い足してしまい。それはまだ縫えていないの。
縫ってるうちに生地お代わりしたくなるのはよくあることで。そうやって2倍縫ってたら、ただでさえペース遅いのにぜんぜん先に進めないから気を付けないとね。
残布も出るから締め付けない下着を作ったり。1枚の布に関わる時間は結構長いから。繰り返しはなるべく避けたいんだけどなー。

あ、キャプション間違ってたわ、、、
Norbulingkaさんの型紙「締め付けないパンツ&ブラ」
でも母にもパジャマを差し上げたいと思ってしまったんだからまあしょうがない。
そして去年はトレーナーを作った高級感あるスウェット生地「パラフィネ」、軽くて柔らかくて暖かくて、すごく気に入ってたので。今年はそのクリーム色をゲットして部屋着完成!

岩崎ゆかりさん「Veritecoeur SWEING BOOK」スウェットベスト&パンツ
ベストは身頃巾が広いので、袖なしに見えても着ると肘の上あたりまで隠れる感じ。洗い物するときなど腕まくりするのが面倒なのでこのぐらい短い袖のが使い勝手が良いね。実際は中に長袖のヒートテックなど着てるんだけど。薄手の生地なら腕まくりも苦ではない。厚地は腕まくりすると洗い物してる途中で戻ってきちゃったりしてイラつくので、部屋着には短い袖がベストと思った。
パンツはポケットもベルトもなし、片足につき1枚で、合計2枚の生地を縫い合わせてウエスト側の端にゴムを縫い付け、足首側にリブを付けるだけっていう簡単仕様。
おかげでおウチ生活がすごい快適なんだけど、クリーム色のスウェットって高級感あるね。掃除など家事をする必要のないセレブが着ているイメージね。これ着てるとオットに「お、セレブがいる」と言われるよ。
手縫いのボタンホールに挑戦、手作りの味わい
中野ユカリさん「おとな服名品図鑑」タックスカートワンピース
杉本善英さん「シルエットのきれいなメンズパンツ」ジョグパンツ
ワンピースのほうは生地とほぼ同じトーンの刺繍糸に蝋をしみ込ませて蠟引きしたもの、ジョグパンツは細い毛糸でボタンホールを手縫いしてみた。機械のようにはキレイに仕上がらないけど、これはこれでなかなか味わいがあってよいのではなかろうか?と自分的には満足しているよ。
ワンピースは友人のリクエスト。友人と一緒に生地を買いに行き、本体が出来上がったら一緒にボタンを選んでもらって。ツイードのオオモノ、というのも初めての経験なので接着芯や裏地やボタンホールについてはソーイングルームで知り合ったお仲間さんや、斎藤商店のお嫁さんチャムさんにアドバイスをもらいながらなんとか完成させたの、ほんとありがたい。
しかし、9月に生地を購入して仕上がったのが翌年1月とかもうお待たせしすぎでしょ。気長に待ってくれた友人にも大感謝だし。これからはスピードアップも目指していきたいものです。
そういう意味では50枚もある布との格闘は修行になることでしょう。とにかく無心で縫う、裁縫無双だ!
ジョグパンツのほうは、これもパラフィネなんだけど。細かいステッチが入るところが、この生地には向かないね。柔らかすぎて縫い目から破れてしまいそうな雰囲気あり。なるべく針を入れる場所を少なくしたほうが良さげ。
ジョグパンツ、たしかにシルエットがキレイで。これ女性にはSサイズを、って書かれてるから自分用にも縫いたいなー。今回は本は図書館で借りたんだけどそのうちに購入したいと思う長く使えそうな本。メルカリへの出品が少ないのも手放す人が少ないからだろうな。
で、手作りの味わい的なものの良さを感じ始めただいず、思い立ってスマホポシェットを作ってみたらこれもなかなかいい感じだったの。

パラフィネ2色の残布と、12月に縫ったオットとだいずのパンツに使った生地の残りで。
型紙なし、測りもせずにフリーハンドでチョキチョキ、シツケもせず待針も打たずちゃちゃっと作ったら。これなかなかかわいくて愛用しているよ。
これなら時間もかからないし、布と糸以外の材料はDカンだけだからね。残布の活用方法としてときどき作ってみようかな。
同じパンツの生地でさくらさんのおウチも作ってみたんだけどもー。。。

これも100%オリジナル、なんだけど、、、ぜんぜん使ってもらえてない(涙)。こちらの詳細はまた別の日記に書こうかな。
ウール生地練習用など 短い生地で作る服
ウール生地はお値段お高めだし、水通しやるかやらないか、お手入れどうするか、厚すぎてウチのミシンで縫えないかもしれない、などなどいろいろと考えるべきことがあってなかなか購入まで至らないし、購入しても完成までに相当時間がかかったりするので。お試し用にハギレを買って、まずは経験を積みたいと思う今日この頃。1月は斎藤商店さんでツイルのハギレに出会えたので即購入させてもらい。
まずは第1弾↓

香田あおいさん「秋冬の服」ワイドパンツ(ショート)
150cm巾×0.9mのハギレで。ロングブーツに合う丈のものを作りたかったので、このぐらい少なくても余裕で足りた。ベルトがないことが用尺少な目になるポイントなのかな。
香田あおいさんのデザインはすっきりしていてすごく好き。この形もワイドとはいえウエストはスッキリしていて着回ししやすいと思う。裏地付けてます。
こちら↓はジャケットとスカートを作った残りの生地で。

香田あおいさん「秋冬の服」Vネックジレ
ジャケットがセットアップとして使うにはダボっとしすぎちゃってたので。もっとタイトな上着を作ったらどうなるだろうか、という実験的なノリで作ったもの。用尺70cm、これなら作れるっていう、少ない生地向けのデザイン。
結果、スカートと合わせると完全にワンピースっぽく見える。ウエストにタックを入れて絞ったデザインは自分には似合わないなーと思ったよ。丈が少し布足りなくて、ミミ部分を継ぎ足したんだけども。丈が短くて絞ってる形、手持ちのなかで何を合わせたらいいか良く分からん。
まあ、作る前から似合わなさそうとは感じていたんだけれどもねー。
そんなこんなの1月でした。そしてもう2月も終わる。。。月日が過ぎるのがあっという間すぎてコワい。