雨続きで鬱々としちゃうね。せっかく桜も咲いたのに、週末ばかり雨なのが残念でならない。
これは先週の話。
いつも予定を入れるときは、同じ日にうまく詰め込んで、1日でぐるっとまわるようにしているのだけれど。
先週木曜は、もともとの予定が1つあって、そのあとにもう1つ予定を入れて。この2つの予定の前に、今月末で鶯谷ワッツアップでの間借り営業が終わっちゃうポジマサさんに寄ってランチをいただこうと思ってたところ。
1つめの予定がキャンセルになって、ポジマサさんも臨時休業。
さらにこの日は朝から雨で。
雨の日に出かけるのだから、せめてどこかで美味しいスパイスを頂かなければ割りが合わない、と。出かける直前までGoogleMapでいろいろ探して。
「行ってみたい」登録したあとですっかりその存在を忘れていた新宿の南インド料理店ムットさんがたまたま目につきまして。ランチをいただいてきたよ。
もくじ
南インド料理店 ムット
店主のサバリムットさんは、南インド・タミルナードゥ州の州都チェンナイ出身とのこと。
ネットにあがってるメニュー写真によるとランチでイドゥリも出していて。もうそれだけで、だいずの胸は期待でパンパンに膨れ上がってしまう。今まで行ったことあるお店のなかで好きなのはタミルナードゥのお料理を出すお店なのもあり。期待いっぱい。
最寄り駅はJRの大久保/新大久保駅で。大久保駅と新宿駅の中間よりも少し大久保寄りの。静かな通りにあるお店。

しばらく休業してたのがこの3月から営業再開したっぽい。2号店が八王子にあって。新宿店営業再開にともなって、八王子のお店は休業してるらしい。人材不足なのかしら。
ベジミールス!
イドゥリセットとミールス、どちらにするか相当迷ったんだけれど。まずはミールスからかなぁと。ベジミールス(1816円税込み)をオーダー。オーダーを決めてホッとひと息してから、あらためてメニューを見たら。

なんと、米は日本米で、バスマティ米は「ご予約のみ」と書いてあるではないか。ああ、そういえば「行ってみたい」登録しながらもなかなか来ることがなかったのは、米が日本米だったからだ、というのをこの時になってようやく思い出し。
なんだよー、今日はやることなすこと、うまくいかない日なのかなぁ、、、なんて気分が落ちたものの。
結果、出てきたライスがバスマティ米なのを見たときは嬉しかったなー。でも毎回そうなのか、今回はたまたまなのかを聞くの忘れちゃったから。次に行ったときに確かめよう。

大きい器がサンバル、その反対側の茶色い汁がラッサム。白いのは左が自家製ヨーグルト、右がココナッツチャツネ。その上がワダ(豆の甘くないドーナツ)、その右がポリヤル(マサラドーサの中に入ってるジャガイモ炒めぽい)、ゴハンとチャツネの間にあるオレンジのが人参のウールガイ(漬物)。薄い丸いのはパパド(豆せんべい)。
おまけに感激
オーダーのときにプーリー(全粒粉の揚げパン)は無しで、とお願いしたら、その代わりになにかサービスするよ、その内容はキッチンの奥さんが考えてくれるってお店のおじさん(この人がムットさんなのかな)が言ってて。で、出てきたのがなんとイドゥリでした!きゃー。

イドゥリ好きなだいずには、イドゥリ付きミールスなんてもう、オールスターな夢のゴハンですからね。
めちゃめちゃ嬉しくて。いつもの、食べる前の、店内の様子もわかる写真を撮り忘れてしまったー。

お代わりもすべて平らげたあとに撮った
イドゥリは団子っぽい質感。ポジマサさんのも、練馬のケララバワンのも、こういう質感だったなー。
汁物がサンバルとラッサムだけ、なんて。ほかのお店だったら、ちょっと地味すぎて満足できな場合もあるけれど。ここのはサンバルもラッサムもスパイスがしっかり香って充実してて。そのうえワダもあるし、イドゥリもあるし、ココナッツチャツネもあるしで。すごく満足度が高かった。
そして、おじさんがいろいろと世話を焼いてくれるのも、とても優しくてありがたい感じ。
中に入ってるホールスパイスって、どこまでを食べて大丈夫かが、いまいちよく分からなくてこの日も残しちゃってたら。お皿に残ったスパイスを、「これは食べちゃってね、カラダにいいよ」って、お皿を下げるときにスパイスをライスのうえに戻してくれて。たとえばカルダモンなら外側は食べずに中の種を食べてね、とか教えてくれたり。
ラッサムに入ってたスパイスたちも

ラッサムのカラのお皿に残ったスパイスをライスの上にジャバっと乗せてくれました。

ゴリゴリ固いかと思ったらそうでもなくて。スパイスを噛んだときにさらに香りが広がってすごく良かった。
ラッサムとライスはお代わり可で。おじさんに、2~3回お代わりは?と聞かれて。もちろんお代わりもいただき満腹に。メニューには書いてなかったけどチャイも出てきた。
こんな充実のミールスをいただき。この日は一気に「ツイてる日」に昇格したよね。
ヨーグルトゴハン
最近になって知った、「カードライス」というゴハンの食べ方は。
ライスにヨーグルトを混ぜるという、日本人には馴染みのない食べ方なんだけれども。これが美味しいんだな。
日本米でやったら大惨事になるだろうけれど、インドのお米にはとてもよく合うの。
このことで思い出すのは、前にもこのブログで書いたけれど。
保育園児のときに。ヤクルト美味しい、ゴハンも美味しい、だからゴハンにヤクルトかけたら美味しいに違いないと。母が止めるのも聞かずにやってみたら、まさに大惨事で。食べきれず残した、という残念な記憶。
これさ、インド米でやってたら美味しかったかもしれないよなーと今になって思う。
ここからはだいずの妄想なんだけれども。子供のときって、前世の記憶とか残ってたりするっていうじゃない? もしやだいず、いつかの前世はカードライスを食べる文化に生きる人だったのかも!なんて。
こんなに南インド料理が好きなのは、もしかしたら、その地域に暮らした人生があったからかもしれない、と、なんだか運命感じちゃう今日この頃なのです。