だいず的南インドのゴハンブーム、本格的に火が付いたのは今年の初夏ぐらいからだったので。もしかして、涼しくなったら冷めちゃうんじゃないかも?って思ってたんだけれど。
そんなことはぜんぜんなくて。
冬がきても相変わらず、ベジミールスのトリコになっているだいずです。
でも世の中的には、こういうものを食べる頻度は下がるみたいなんだよね。
ポジマサさん 食べおさめ
ポジマサさんは12月中旬から1月末まで、長いお休みを取るそうで。しかも、おやすみ直前の2週間はりんごのラッサムが登場するというので。なんとしても食べに行かねばならなかったの。ポジマサさんの最終営業日がだいずのイベント2日目と重なり。イベント終わって落ち着いてから、というわけにもいかず。
もう、ほんとゼーゼー言いながらイベントの2日前にポジマサランチ。なんとか行けました。
左から、パプリカのサンバル、アップルラッサム、ほうれん草のマシヤル
(マシヤル=緑の野菜をペースト状にしたおかず)
ラッサムだけで食べるとりんごジュースみたいな。ほぼりんごな味わいなのに。サンバルやマシヤルや、ピクルスと合わせると味がどんどん重なって。ラッサムらしく変わっていくの。この、最初の味からどんどん変化して味に厚みが出ていく食体験がほんとヤミツキになるんだよね。大満足でした。準備でボロボロななかだったけど行けてよかった。
で、このときに。ポジマサさん、翌週なんどりさんのところに食べに行くと聞いて。だいずも同じ日に合流させてもらうことに。イベント終わった翌週だから、それを自分へのご褒美と思ってイベント準備、がんばった。
ポジマサさんとなんどりさんへ
なんどりさんは2回目。前回はひとりで行って。店主さんと話してみたくても、なんとなく話しかけるタイミングを持てずに終わったので。ぜひポジマサさんとご一緒して、お二人がどんなお話されるのか、そこにだいずも加わってみたい!と。しかも、ポジマサさんのラッサムにヒントをいただいて作った「オレンジ&ジンジャーほうじ茶」もお土産に持参しての参戦。自分でもビックリするぐらい積極的なのよね。
カウンター席に座って。左にポジマサさん、カウンターの向こう側になんどりさん。そして右に、なんどりさんに通い詰めてるお客さんで以前ポジマサさんでご一緒した方が座り。ミールスを美味しい美味しいと食べながら、おしゃべりしたり。スイーツ作るところ見せていただいたり。すごくシアワセな時間だったなー。
帰りは、右に座ったお客さんと池袋までご一緒し。ポジマサさんやなんどりさんのミールスのおいしさについて語ったりして。普段疑問に思ってることへの答えにつながるようなヒントも聞けたりして。すごく貴重な時間でした。このとき連絡先交換すらできずに終わったけれど。またどこかでご一緒できるかな。
阿佐ヶ谷 the MANDAでベジミールス
なんどりさんに行ったときに、ポジマサさんに「ここ行ってみようかと思って」と教えてもらった、阿佐ヶ谷の居酒屋で間借り営業をされてるお店。へー、阿佐ヶ谷にこんなところがあったのね、と。前に阿佐ヶ谷のプラバートに行ったときに南インド料理をずいぶん探したのに、その時には検索にぜんぜん引っかかってこなかったのよね、不思議なことに。あとでこの方のインスタをチェックしてたら、普段はノンベジだけど、ちょうどこのときはベジミールスをやっているらしく。これは行かねば、とガゼン行く気マンマンになり。
ポジマサさんとご一緒するはずが、急用でご一緒できなくて。12月28日、the MANDAさんの2022年最終営業日にひとりで突撃してきたよ。
the MANDA(インスタ)
11時開店の5分前ぐらいに着いたら先に3人並んでた。カウンター席が5人掛け、テーブル1つで。オープンと同時に満席。いつもはこんな並ぶことは無いってお店の人がビックリしていた。年内最後の営業日だからかな。
いただいたベジミールスの内容:
- ポンニライス
- ギーポディ
- キャベツと里芋のポリヤル
- 柿のクートゥ
- ウリのサンバル
- アッパラム
- ウールガイ
- ラ・フランスのカラコラム
- タイール(ヨーグルトっぽいもの)
席に着くとバナナの葉が敷かれて
ボウルに入ったライスが配られ、半分ぐらい葉の上に盛り付けてくれて
ライスの上にポディ(豆の粉のふりかけみたいなの、塩気を付けたきな粉みたいな雰囲気)を振りかけて、さらにギー(バターを煮つめて濾過したもの)を垂らしてくれて。これだけでもゴハンが進むけど、食べすぎないよう我慢してるうちにポリヤルが盛り付けられ↓
次から次へとバナナの葉の上に盛り付けられていくんだけれど。カウンターの端から順番に盛り付けられて、だんだん自分の番が近づいてくるのを待つのもワクワクして楽しい。遊園地のアトラクションみたいな感じ。
↓左手前がクートゥ、ライスの上に盛り付けられつつあるのがサンバル↓
盛り付けられたもの全部をキレイに写真に撮りたかったら、盛り付けが終わるまで手を付けずに待たなきゃならないんだけれども。だいずには無理でした。食べながら、どんどん追加されていく。
右上にアッパラム(豆のせんべい)、右下にウールガイ。
で、ラッサム(手前)とタイール(奥、ヨーグルトっぽいもの)が来て。
最後にラ・フランスのカラコロンブ。
カラコロンブ、あとあとで調べてみたら、カラ=辛い、コロンブ=汁気のあるカレーということらしい。野菜だけでもコクがあるグレービー、ビーフシチューみたいな濃さなのね、これって玉ねぎの働きだろうか。味が濃くて酸味がしっかりあるなかに、洋梨のフルーティーな甘さがアクセントになっている。
ここまでは、それぞれを単体でゴハンに混ぜて食べて。
そのあと全部を混ぜ混ぜして食べました。
そしてチャイで締めて。
平らげてお店出るまでが30分ぐらい。
それにしても野菜だけでこんなにいろんなバリエーションが作れるの、ベジミールスってほんと不思議な食べ物だなぁって、あらためて思う。
バナナの葉の上に次々と盛られていくサービングは、初めて体験したんだけれど。これはアトラクションみたいで楽しいし。大きな葉っぱの上で食べるだけで、見た目から伝わる美味しさと本格的な印象が3割増しぐらいになる気がする。インドで食べたことはないからどういうのが本格的ってのは事実に基づかない、単なるイメージ。(シンガポールのインド人街で食べたことはある!現地の人に美味しい店だって教えてもらったとこ、1度だけだけど。)
カウンターでお隣の方々がどんなふうに食べてるのか、こっそり見られるのも良いね。カウンター5人のなかでお一人だけ手食。この方、もしかしたらツイッターでよくお見掛けするあの方なのかも、とか、左隣りの方はあのお店の人かもしれない、なんて。あとあとでSNSにあがってる写真を見て、自分が見た光景と照らし合わせて答え合わせするのもまた楽しかった。
全体的にトロミがあるというか、ゆるいペーストっぽい感じで。インドでお料理修行・視察中の方々がインスタにあげる写真で見かけるお料理に近いように見えたけど。これが本場っぽいのだとしたら、東京で食べたことあるインド出身のシェフたちが出すお料理はもっとシャバい気がするんだけれど、この違いはいったいなんだろかと。食べても食べても良く分からない、というのはまだまだ続いていて。
いろいろ妄想した末に、はやくポジマサさんの営業始まらないかな、という結論に至るだいずなのでした。2023年も心のおもむくままに食べ歩くぞ。