
Belasting = tax + dienst = office
あっという間にもう4月が半分終わってしまった。まだまだ分からないことだらけの武漢肺炎、これから日本はどうなってしまうのか?自分はもしや感染しているのか?となんとなく気分が落ち着かず。ツイッターやYouTubeを開いてTLを追っているうちにあっという間に時間が過ぎてしまうの、そろそろヤメにしたい今日この頃。
ここしばらくは、オランダの確定申告(2019年分)の書類を作ってたのね。それがようやく完成の目処が付いたので。オランダ撤退時やその後に必要な手続きについて、だいずたちの場合どんなだったかをザックリとまとめておくよ。
ウッカリ忘れてた手続きがあったせいで、約60万円の納税督促状が届いちゃって冷や汗をかいたこともあり。どなたかの参考になることもあるかと思い、この失敗を晒しておきます。
オランダはルールがコロコロ変わるので。こんなことがあるかもしれない、という参考程度にしていただいて。詳しくは関係各所のサイトなどで情報チェックしてくださいね。
もくじ
帰国前にやったこと
住民登録解除(市役所窓口)
アムステルダムの場合、オランダ出国の4週間前から出国日までの間に手続きする必要あり。申請書は無し。予約も必要なし。市役所の窓口に行って登録解除したいと伝えると必要事項(出国日、出国後の住所など)を確認のうえ解除手続きしてくれて。その場で「proof of de-registration(登録解除証明)」が発行される。
新住所も聞かれるんだけど、帰国後の住所は決まってなかったので。オットの実家を新住所として手続きしました。
この登録解除証明、帰国前にいろいろ買い込んだモノのVAT還付手続きで、オランダの住民でないことを示すのに使えた。
健康保険会社への連絡(WhatsApp)
我が家が契約してたのはAnderzorg。いろんな申請がアプリでできたり、連絡もWhatsAppでできて便利でした。WhatsAppで出国するので解約したいとメッセージを送ると、手続きに必要な情報項目と、その連絡先(メアド)を教えてくれたけれど。基本的には、市役所での登録解除情報が自動的に保険会社に伝わるので。市役所からの連絡を受けて、解約完了となる。
水道会社への連絡(ウェブサイト)
ガス・電気は大家さん名義の契約、水道は借り主名義の契約にしてたので。水道会社のウェブサイトで退去日を事前連絡、退去日当日にメーターを読んで数字をオンラインで申告。帰国後にやったこと
銀行口座を閉じる
起業用に開いたING口座と、プライベート用のBUNQは口座維持費がかかるので。帰国して1~2ヵ月で閉じました。オンラインでポチっと手続きするだけ。1年間の税金として前払いしていた水処理税などが、住民登録解除すると自動的に(個別に手続きしなくても)日割り計算されて返金されてくるので。そういうの、全部受け取ったことを確認してから閉じるべしです。
ドイツのN26は口座維持費がかからないので、まだ持ってます。オランダからハーブを買うときに、ユーロ預金があると便利だから。もうしばらくこのままにしておこうかと。
やらなかったこと
レジデンスカード返却(移民局)
市役所で登録解除の手続きをしていれば、移民局のほうに出国を知らせる必要はないけれど。移民局のサイトによると、レジデンスカードはハサミを入れたうえで移民局に郵送か、移民局窓口まで直接返却しなければならないようです。。。IND: Leaving the Netherlands
うっかり忘れて大変だったこと
VAT申告
これが必要なのは起業ビザの人だけ、かな。起業した会社のVAT登録をしていて。3ヵ月毎に申告しなきゃならなくて。
- 第1四半期:1~3月分・・・4月末までに申告
- 第2四半期:4~6月分・・・7月末までに申告
- 第3四半期:7~9月分・・・10月末までに申告
- 第4四半期:10~12月分・・・翌年1月末までに申告
まさか、税金の督促とは思わないからさ。また今度実家に帰ったときに引き取ってこよう、なんてやっていて。
ようやくお手紙の中身を見てみたらこんなことに!↓

第2四半期=7月末提出期限のものについて、その1ヵ月後=8月29日付けのお手紙。
- VAT申告が無かったので概算請求します →€5500
- 支払期限を1ヵ月過ぎたので金利3% →€165
- 申告遅れの罰金 →€65
- 合計€5730を9月12日までに支払ってね
こんな感じで毎月恐怖のお手紙が届き。

あわててVAT申告をオンラインで提出して。最後に「申告内容に基づき再計算しVAT納付額はゼロとなりました」ってお手紙(上の画像、いちばん右のやつ)が届いて。
申告遅れの罰金€65と、「未払いのコスト」といって、この一連の督促業務の費用として€578(!)を支払って手続き完了。

そもそも前回まで売上げゼロだったのに、イキナリ概算とはいえ€5500ってえげつない数字出してくるからさ。ヒィィィってヘンな汗が出たよね。
もう日本に戻ってきちゃってるし、バックレようかとも思ったんだけれど。オランダに住むお友だちから「オランダはこういうの、ぜったい諦めないから。ずっと請求しつづけるよ」って聞いたのと。BSN番号(マイナンバーみたいなの)に紐づけていろんなデータが一元化されているオランダなので。もしもいつかオランダに旅行することになったときに、入国拒否とかされたら面倒だなーと思って。逃げずに頑張りました。
それにしても「コスト」(事務手数料?)が高すぎる!と思ったけれど。たしかに手間はかかっているはずなので。ルールを守らない人への対応にかかった労力をルールを守らない人に負担させるというのは、当然と言えば当然なのかもしれないね。
おそらく、帰国前にKVK(商工会議所)で会社登録も抹消しておけばよかったんだと思う。それをしてなかったので、KVKからは「登記の住所から引越しされたようだけれど、その後の新住所登録がないままなので10月XX日付けで登録抹消しました」ってお手紙が来て。
だから、VAT申告も10月分まで(=第4四半期まで)申告する形になりました。
これから提出するもの
確定申告

申告用紙(右、55ページ)と解説書(左、78ページ)がオットの実家に2月半ばごろに届き。提出期限は7月末日なのだけれど。国際郵便がいつ止まってしまうか分からないのでね。急いで仕上げたつもり。。。でも1ヵ月以上かかってしまった。全部オランダ語なので翻訳アプリ使いながらコツコツやりましたよ。
1年(1~12月)の中途でオランダに(or から)引っ越した人はこのMフォームを提出、オンライン不可。
すこしでも収入があれば、そして資産(オランダにあるものに限らず持ってるもの全て。これもオランダでは課税される)を沢山持っているなら、税理士さんに頼むんだろうけれど。あいにく資産も無いもので。自力で完成させました。
2018年も途中からオランダに住み始めたのでMフォームだったのね。でも、前回は最初のほうの質問に答えると「カバーページ(最初のページ)にサインしてカバーページだけ返送してください」って指示にたどり着いたからすぐ完成したんだけどさ。今回は最後の最後まで回答する形で。申告すべきものはなにもないのに、79問も読み解かなければならないという苦行でした。
あとはこれが無事オランダまで届いてくれれば、オランダにまつわるすべての手続きが完了するものと思われます。もうこれ以上、なにか忘れていませんように!
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繰り返しになるけれど。オランダはBSNナンバーでいろいろなデータが管理されているので。BSNの登録解除手続きをするだけで、その情報が税務署や商工会議所や保険会社にまで行き渡るんだものね。スバラシイなぁって思った。
日本でもマイナンバー、せっかく制度が導入されたんだからもっと活用されればいいのに。日本はまだまだだね。カードの普及率がとても低くてビックリしたよ。
お隣の国々のようにGPSまで紐付けて行動まで管理するのは行き過ぎだと思うけれど。他の国でスピーディーに給付できたり、マスクの販売管理ができたりする国ではこういう行政のデジタル化が進んでいるんだと思うんだよね。日本、大丈夫かな?どんどん時代から取り残されて、何をやるにも時間のかかる後進国になっちゃうんじゃないか(もうなってる?)とモヤモヤします。
VATに支払ったバカ高い「コスト」と、所得税申告の、その後のお話はコチラ↓
初めまして、hasekenと申します。
今オランダ現法の清算を検討していて、清算のスケジュール感を知りたくてググっていたところオットさんのサイトにたどり着きました。オットさんは会社が撤退したわけではなくて、ご本人が撤退しただけのようですが、オランダ現法撤退に関してよいサイトをもしご存知でしたらお教えいただけませんか?