オランダの建物は傾いてる!敢えてナナメにしてる場合もあるらしいよ 干拓の国、オランダ。

アムステルダムをお散歩してると、傾いてる建物がたくさん目に付いて。最初の頃はとてもビックリしたの。ここに住むようになってもうすぐ1年だけど。今でもお散歩中に傾いた建物見かけると、思わず写真撮っちゃうよ。

ロンドンも結構古い建物あったはずだけど、見た目で傾いてるのが分かる建物って無かったように思うから。これもオランダらしさなのかな。


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旧市街の傾き

↓右から2軒目が、道のほうに向かって傾いてるの、分かる?


この写真↓でも、前のめりになってる建物がいくつかあるよね。


↑左から2番目、7・8番目、11番目とかかなぁ。これだけたくさん傾いてると、ほんとはどれがまっすぐなのか、だんだん分からなくなってくる。

↓角の建物は両側からの支えが無いからか、傾きがフクザツ(1方向だけじゃない)で。この建物大丈夫かなぁって心配になる(写真からはそこまで伝わらないね、、)↓


↑左のビルとの隙間が上に行くほど大きくなってるでしょ。

↓左の3軒は左に傾き、5・6番目は右に傾き、シメジの株みたい。


↓真ん中の建物、左寄りに沈んでるのかな?全体に左下がり。


↓右から4軒目は右下がり、その左2軒もやや右下がり、いちばん左(黒い壁の)は右上がり。


右や左に傾いてるのはたぶん地盤の問題。道に向かって前のめりになってるものは、敢えてそう建てているらしい。間口が狭くて階段が急なので、建物の一番上の壁から道側に突き出したフックに紐をかけて、その紐で家具を釣って窓から入れるので。道側に向かって傾きがあったほうが家具を入れやすいから、ってのが主な理由。あとは、土地の少ない国なので、上に行くほど面積を広く取れるように、とか。面白いね。


我が家も。。。

運河地区の外側になると、19世紀以降の建物で。外側から見て傾いてるのが分かる建物ってあんま見かけたことなくて。今住んでる集合住宅は2000年に建てられてるから。外から見たら傾きなんてまったく感じないんだけれど。

でも、実はすこし歪んでるの。

↓我が家の物置き。


真ん中に写ってるのがボイラー。その右側は階段状の亀裂があって↓


ボイラーの上あたりがいちばん激しい↓


これ、内見のときに「大丈夫なの?」って大家さん・不動産やさんに聞いてみたのね。

不動産やさんが言うには、このあたりは干拓でできた土地なので地盤が緩くて。すごく長い杭を打って固定はしてるんだけど。最近近くでホテル建設してるから。近くに他の建物が建つとバランスが変わっちゃうんだって。だから、ちょっと傾いたりするのは、まあ、よくあることらしい。

亀裂ができた後に建物の強度検査をしたけど、問題なかったそう。



ロンドンは、だいずが家探しで見た範囲(賃貸用)では、だいたい床が傾いてて、ビー玉置けば即効転がりだしそうなおウチが多かったし。水漏れとか、配管まわりのトラブルも良くあることだったから。(どちらも地盤というよりは、施工や古い建物をリフォームして使ってるのが原因なんだと思う)

今の家は、床はまっすぐだし、水漏れも今のところ無いし。ちょっと歪みがあるぐらい、まったく支障ないって思えちゃう。地震がほとんど無い国だからこそ、だけどね。

地震が無いって、ほんと羨ましい。


干拓の国、オランダ

国土の20%以上が干拓によって造られた土地だというオランダだもの。もともとあった土地だって、やわらかい地盤が多いんだろうね。

↓この資料によると、ウチのあたりは16~17世紀に干拓でできた土地なのかな。



wikiによるとオランダで干拓が始まったのは11世紀。ずいぶん昔から頑張ってたんだね。でも、調べてみたら日本だって干拓や埋め立てはずいぶん古くからやっていたようで。「島の埋め立て」が最初に日本の歴史に出てくるのは12世紀なんだとか。水害対策だったり、経済的な目的だったり。



堤防を設けて、その内側の水を排水することで土地を得る干拓。エイゼル湖の北と南にある大きな堤防の上には道路が走ってるの↓ 上の干拓地図でも湾っぽいとこに2本、線が走ってるのが、この大堤防。


南側は「マルカーワールトデイク」。デイク(英語はdike)は堤防のこと。北側の「ブレーザンドデイク」の上を車で走ってみたいなー。

オランダといえば、な「風車」は干拓で内側の水を排出するために使われて。干拓後も、堤防の内の運河や湖は適正な水位になるように管理されてるんだよ。

Waterschapsbelasting=Water+community+tax


水位管理と下水処理にかかる費用を税金として徴収される。大人2人の我が家、2019年度は€274.58を負担するよ。

一度干拓したら、それで終わり、じゃないんだね。

1953年の大洪水では高潮と暴風波浪で海水が堤防を越えて内部に流れ込んでしまい、オランダでは1800人以上が亡くなったんだそう(wiki 北海大洪水 より)。運河はいつもキラキラしてて、ボート遊びしたり、夏には泳いだり。とても楽しそうな部分しか見てこなかったけれど。

ずっと水害と戦ってる国なんだなぁと思うと、傾いた建物も、キラキラな運河も、今までよりも更に味わい深く見えるかな。

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