いろいろと思い出される アムステルダムの運河クルーズ

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本帰国から1年半。アムステルダムでの思い出も、もはや昔話の領域に入りつつあるけれど。なかなかお出かけできない今日このごろですのでね。昔の写真を振り返りながら、擬似旅行もしくは擬似海外生活的な気分に浸っていこうかと。

日本ではこの冬は雪がタイヘンだったけれど。ヨーロッパやアメリカでも今年は十数年ぶりといわれる大寒波の冬で。アムステルダムの運河は凍って。その上でアイススケートやらアイスホッケーやらアイスダンスやらしてる写真や動画をSNSでたくさん見かけたよ。

温暖化ってどうなってるんだっけ??



楽しそうだなぁ。。。
でも、氷が割れて運河に落ちた人をみんなで助け出す動画なんかも出てきて。


あわわ、あわわ。これは寒いよー。見てるだけで震えるわ。

運河が凍っちゃったら運河クルーズは運休なのかしらー?なんて。オランダを引き払う直前に乗ったアムステルダムの運河クルーズのことを思い出し。今回は運河クルーズを懐かしく振り返ってみようかと。


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もくじ

あの日のお話

本帰国直前、2019年6月に友人がオランダに遊びに来てくれたときのこと。

友人はイギリスに先に行ったあとに、オランダに寄ってくれて3日間滞在。その最終日・翌日午前の飛行機で日本に帰っちゃうっていう日に運河クルーズをご一緒したの。

だいずの場合、普段の旅行では運河クルーズを利用することってほとんどなくて。自分で歩いて周るほうが、思うままに好きなところで立ち止まったり、思いつくままに彷徨い歩くことができて楽しいじゃない?

それでもいちどは経験しておくべきと思ってたのと。3日間のなかで効率よく観てもらうにはクルーズ使うと便利だからね。

乗ってみて、すごく良かったので。もうちょっと早めに乗っておいても良かったのかもしれない、と思ってしまった。


オットの別エピソード

友人とは3日間ほぼ一緒に観光させてもらって。最終日の夕方にオットも合流して3人でディナー&運河クルーズ、って予定だったのね、ほんとは。

それが、待ち合わせ時間直前になってスマホに電話がかかってきたのよねー、警察から! なんとオット、移動中にアクシデントがあって(ここでは詳しくは書かないけど、ビックリするような話よ)、一瞬気を失って倒れたとかで。電話かかってきた時点ではすでに意識は戻ってたんだけど。警察の人に「家族に迎えに来てもらっては?」と言われても、頑なに「もう大丈夫だからひとりで帰る」とオットが言い張ったために。念のためそのことをだいずに知らせて、ほんとにひとりで帰しちゃって良いかを確認するための電話だったの。

オットが大丈夫だっていうから、ひとりで帰ってもらったけれど。やっぱり心配で。だいずも友人といったん別れて帰宅。ディナーはキャンセル。様子みて、もう大丈夫そうだったから、だいずだけ戻って友人と2人で運河クルーズに出かけたのでした。

オットは。「目の前が真っ暗になって(倒れて)、気付いたらガタイのよい警察官の腕の中に抱きかかえられてた」そうで。これが少女漫画だったらば恋なんて始まっちゃいそうなシチュエーションを体験したオットがね、今となってはおかしくて笑っちゃうんだけれど。あのときは、ほんとにほんとに心配したし。クルーズといえばこの「たくましい腕の中での目覚め」もセットとなって思い出されるわ。

そういえばオット、もっと昔に。

お勤めしてた会社の会長宅に招かれて、クルーザーに乗せてもらったときも、クルーザーのドアに左手(利き手)の親指を挟んじゃって。そのあともシラーっと食事いただいてから夜遅くに帰宅。親指の付け根がものっすごい、ビックリするぐらい腫れてたから夜間病院に連れて行ったんだけれど。あのときもお医者さんに診てもらうまで「大丈夫だ」って言い張ってたな。結局、骨折れてたし。ぜんぜん大丈夫じゃなかった。

クルーズはオットには鬼門なのかしら。

そういえば、そういえば。その、骨折った日の朝オットを見送ったとき、ぞわぞわぞわーってものすごい強烈な胸騒ぎを感じたんだった。忘れられないあの感覚、今までの人生で1度きりなのだけれど。胸騒ぎってほんとに起こるんだねー。で、帰ってきたオットを見て「これかぁ!」ってなった。それからずっと、胸騒ぎって何に反応して起こるんだろう?って気になって気になって。ずーっと考えてきたけれど、まだ答えにはたどり着けず。いまもたまに考えちゃう。


運河クルーズ

アムステルダムの運河クルーズは、いろんな会社が運営してて。乗り場も、中央駅や、国立美術館前など複数あり。そのなかでオットが調べて選んでくれたのがここ↓

Stromma

アムステルダムだけじゃなくて、ヘルシンキとかオスロとか、北欧中心に展開してる Stromma Turism & Sjöfart ABって会社のクルーズ。


中央駅前の乗り場(=1)を出発して、以降2→3→4って順で時計回りに運河を回る、所要時間1時間のクルーズ。

20:30発の便を予約して出かけたよ。



ここからは、地図に入ってる番号の順に写真を並べていくね。

1.チケット売り場、ボート乗り場

この日は朝から小雨が降ったり止んだりなお天気で。

予約時間よりちょっと早めに着いて。乗り場にはまだ誰も並んで無くて。で、空見あげたら虹。

中央の建物は旧教会



途切れたり何かに遮られたりすることなく完璧な弧を描く虹だったの。そんなの見るの、初めてなんじゃないかって、興奮しちゃって。虹全体が写真に納まる場所を探したんだけれど↑この写真でも虹、納まりきってないね。。。そして、虹を境目にして、内側のが雲の色が明るく見えてるの、分かるかな。虹っておもしろいね。

ひとしきり写真を撮りまくって乗り場に戻ったら。

だいずたちが戻る直前に、団体さんがわんさかやってきて。だいずたちが乗る前に満席になっちゃった! まだ出発時刻前なのに。だいずたち、その便予約してたのに。予約ってなんのためにあるのかね??

で。その日の最終便、21時発に乗ることになりました。


2.レンブラントの家を過ぎたあたり

出発してからしばらくは音声ガイドを日本語に切替えたり、友人とこの日の事件についておしゃべりしたりして。このあたりに来るまでまったく写真撮ってなかったから。

乗り場からここまでどのルートを通ってきたのか、あまりよく覚えてないのねー。

この↓写真ですれ違おうとしてるボートと全く同じ形のボートで。屋根付きだから、肉眼だとそんな気にならないけど、写真はうまく撮れない感じなのですねー。


運転手さんの正面あたりがいちばんキレイに撮れて

いつもの景色も、道を歩きながらとはちょっと違って見える



ボート側面から撮るとこんな風↓だから。


いちばん前の席に座ったのは正解だったんだと思うなー。


3.アムステル川

2から進むと突き当たりでアムステル川に合流。


下流に向って進んだ先に、ライトアップされたマヘレの跳ね橋が見える↓

上の地図だと「スキニーブリッジ」って書かれてるね。歩行者と自転車用の細い木造の橋。このブログのトップページ、いちばん上のビジュアルの4枚目がこの跳ね橋の写真ですよ。

運転手さんの水筒、すごい色の液体が入ってるな



跳ね橋の手前で西に折れて、運河に入っていく。


4.ヘーレン運河

細い運河にかかる小さな橋をくぐりながら進む。


橋の上に見える人影とか自転車とかが、そこはかとなくエモい。なんでだろう。


このあたりは、贅沢な造りのおウチがたくさん。で、今は政治家さんの事務所として使われてたりするって言ってたような(かすかな記憶)


こういう解説を聞きながら街並みを見られるのがクルーズの良いところだなー。歩き回るだけでは気付けないこと。音声ガイドは必ず聞いてほしいし。運転手さんのトークもなかなかの面白さ。観て、聴いて、撮って、だから、クルーズの間は結構忙しくて。1時間なんてあっという間よ。


5.ライゼ運河

ヘーレン運河のように旧市街の外側を環状に流れる運河を横切って流れるライゼ運河を通りかかる。ライゼ運河に架かる橋が重なって見える。



6.ナインストリートのあたり

いよいよ日が暮れてあたりが暗くなってきて。このあたりはお買い物が楽しい地区だからね。街灯の明かりが増えて。通りがキラキラしてくる。


クルーズもいよいよ終わっちゃう!はやい!


7.シンゲル

ヘーレン運河の突き当たりから東に折れて、シンゲル(いちばん内側の運河)を北に向ってエイ川(地図の8)に出る。


この辺は昔、醸造所とかに使われてた建物が多いとかで。窓の形が他とはちょっと違うんだとか。写真撮れてなかったので、どんな窓のことを言ってたのかは(これかなぁ)って思い当たるものはあるんだけれど。正解かどうかが分からない。


8.エイ川

裏側(北側)から見た中央駅↓ 表側の東京駅みたいなゴージャスな造りからは想像がつかない近代的な雰囲気。


運河に目が慣れてるから、ここに出ると大海原に出たような気持ちになるね。



9.ふたたび運河へ

また運河に入って、地図の1・スタート地点に戻ります。

旧教会、こちら側から見るとまた雰囲気が違うよね。(1.の虹の写真に写ってるのと比べてみてね)




これでクルーズ終了です。

予約した20時半の便に乗らせてもらえなかったときは「えぇぇー?!」ってなったけれど。21時からの便のほうが、途中で暗くなってきて、イルミネーションがとても映えてステキだったので。この便で正解だったなーって。思い通りにいかなくても代わりに思わぬシアワセがポロっとやってくるものだねぇ。思い通り・予定通りにいくことが必ずしもベストとは限らないんだよなって、しみじみ思ったよ。

かわいそうに、この日クルーズお預けになったオット。別の日にまた一緒に運河クルーズに行ってあげてもいいよ、って言ってあげてたけど。結局、それは実現することなく帰国してしまいました。それもまた運命、ってことで。

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